潜在意識のメカニズム 自分を変えたい方のために

潜在意識には、現状を維持したいと言う働きがある。つまり、我々を守ろうとする働きを持っている。
身体は暑くなれば、発汗し、寒くなれば熱を起こさせる働きをする。
これを生理学的には「生体の恒常性(ホメオスターシス)」と呼んでいる。
つまり、身体を外部の環境変化に対し、常に一定に保とうとする働きである。
潜在意識も同じように、急激な環境の変化に対し自分を守るために現状を維持しようとする。
したがって、新しいことに挑戦しようとしたりするときには、この現状維持メカニズムの抵抗に遭遇する。
このせめぎあいの中で、負けて現状維持に舞い戻り、何も変わらないという結果が生じる。
自分を変えたいと切に思って行動しても、めげてしまう人のパターンである。
ここで自分を客観視し、抵抗にあったときに『来た来た!潜在意識のメカニズムが働き出した』と思って、潜在意識に『僕を守ってくれているんだね。ありがとう、でも大丈夫だよ』という意識を持ち行動することが肝要です。

例えば、自転車をこぐ時、こぎ始めは非常にエネルギーがいります。
しかしながらスムーズに回転し始めると、わずかな力でも楽にペダルをこぐことができます。
心のエネルギーも同じで、最初の行動には多大なエネルギーを必要とし、抵抗にあいます。
したがって、最初から大きな前進を望んではいけません。
わずかな前進でも大きな喜びとして受け取ることが大事です。

この小さな喜びを、大きな喜びにする繰り返しが、自転車で言うならペダルを軽くすることであり、現状突破の原動力となっていくのである。
是非皆さん、そのことを考え行動し、自分の殻を破ってください。
きっと素晴らしい世界が見えてきますよ。