心の悩みを解く-催眠療法-

皆さんこんにちは。
私は当院のスタッフの山田と申します。
この度は私が始めて経験した退行催眠療法の体験談をお話させていただきます。
今まで退行催眠療法についてはテレビ等で多少見たことがある程度で、この度岩田先生により退行催眠を受けるまでは半信半疑な印象を抱いていたのが本音でした。

私はどちらかと言うと人見知りしがちで、物事を後ろ向きに考えてしまう所がありましたので、退行催眠により過去のトラウマや辛い経験から解放されて、明るく前向きな自分になりたいと思い、退行催眠を受けました。

まずリラックスした状態で深く、深ーく呼吸をして自分の呼吸を感じていくと、だんだん周りの音や光がまったく気にならなくなり、自分の意識だけが感じられるようになり、潜在意識がはっきりしていくような感じになりました。

そして誘導を受けて最初にぼんやりと浮かんだ光景は中学校のグラウンドを一人で眺めている姿でした。
そこから校舎に移動して教室に戻り、そこで出会ったのは中学生時代の友人でした。
昔その友人と些細な誤解からいじめのようなものを受けていて、現在は音信不通になっていた友人と、その時に伝えられなかった気持ち、これからもお互いに頑張っていこうという思いを伝えてお互いに和解しました。

すると次々に当時本当の気持ちを伝えられずに仲違いしてしまった友人たちの姿が次々と現れてきました。
その友人たちと出会った懐かしさと当時伝えられなかった気持ちがこみ上げてきて自然と涙があふれてきました。

やがて現れてくる方々が中学生時代の友人達から、高校、自分が勤めた会社の方達とどんどん現在に近づいてきました。
それらの方々に自分の思いを伝えていくうちに気づいたことは、相手の方の自分に対する優しさや思いやりを勘違いして受け取っていたということでした。
そのことに気づくと、今まで出会った方々に感謝をして行こうという前向きな気持ちがどんどん湧き上がり、胸につかえていたものがスーッと消えていくような気持ちになりました。

全ての方々との過去を清算し目を開けると疑問が解決したかのようなスッキリとした気持ちになり、心も身体も軽くなりました。

現在自分の性格について「こういう性格を直したい」とか「こういう自分になりたい」という思いがある方は過去の自分の中に答えがあるかもしれません。

この催眠療法を受けてみると非常に気持ちよく受けることができる療法で、現在ドイツでは医療の一環として正式に確立された一般医療として受け入れられているようです。
日本ではまだまだこの療法が普及されていませんけれども、この現代社会では精神疾患も増え、躁うつ病、パニック障害、統合失調症の方、精神的な悩み、精神的な問題や様々なトラウマで苦しんでいる方にも有効な療法です。

今回私が受けたのは退行催眠ですが、催眠には色々な種類があり、いずれにしても潜在意識下からその問題を解決し心を解放させ、本来の自分を取り戻す有効な療法だと思います。