催眠療法(暗示療法)part2―親子関係が修復した例―

Sさんという40代の主婦の方の例です。

Sさんは中華料理店のパートを10年間以上続けて、2人のお子さんを育て上げてきました。

Sさんは当初、腰痛と肩こり等の症状で当院に来院し、週一回程度から2週間に一回程度のサイクルで定期的に治療をし、とても体は良くなって来ていました。

よくあることですが、体が良くなり、肉体的な開放が生じると、心の問題をお話しする方がおります。
彼女もご多分にもれず、色々と悩み事を話し始めました。

まず、1つは二男(18歳)さんが彼女に対し、長い間心を開いてくれない状況にあること。
そして仕事に対しても長年パートをしているにも関わらず、自信が持てないとの事。
そんな悩みを相談してきました。

私は「催眠療法といって自分の潜在意識に問いかけ、自らがその問題を解決していく療法がある」ということを告げると、是非お願いしたいとの事。

早速セッションをすることになりました。
彼女はリラクゼーション誘導にとても時間がかかりましたが、とても深いリラクゼーションに入ることができました。
退行催眠を行い過去に生じたネガティブな記憶やトラウマとなっていることを書き換える目的で行いましたが、結果的に潜在意識にポジティブな想いを植えつけていく、暗示的な誘導となりました。

まず、自分自身がネガティブな思いから解き放たれ、とても快活に家族に仕事に動いている自分を鮮明に想起してもらいました。
それがしっかりできるまで誘導し、本人の潜在意識に十分植えつけるまで行いました。

すると、彼女の表情はとても明るく、かつ自信にみなぎってきました。
この後覚醒してからも、必ずこの状態が続き、自信に満ちた人生を送ることができるという暗示をし、
覚醒してもらいました。

覚 醒すると本人いわく「何か新しい自分になった様で、元気が出てきた!」と言い、明るく帰っていきました。翌日、電話がありました。「先生、聞いてくださ い、奇跡です!あの後、帰宅すると今まで口を開かなかった子供が私の所へ来て、話をしだしたんです!」と、とても明るい声でおっしゃったのです。

また、その数日後お子さんが彼女に「一緒に食事に行こうよ!!」と言ってきたそうです。さらに一緒に父親の実家にも行きたいと言い出し、親子で実家に何泊かしてきたそうです。
今までの生活の中では考えられない出来事だそうです。

その後、当院に彼女が来院し「先生、私はとっても元気になりました。元気すぎるくらいです!」と
乙女の様な若々しい声で言うのです。
私は彼女とのセッションでこの催眠療法に対する自信と確信を深めることができました。

彼女はクライアントですが、本当に感謝です。この様な喜びを私にも味あわさせて頂いた事に心より感謝致します。ありがとうございます。

是非、色々な問題で心が病んでいる方、この潜在意識に働きかけていく療法は、心の閉塞感を打ち破る光明になるのではないかと思います。

私もこの事実を聞き、こんなできすぎた話があるのかと驚きました。
おそらく、これは彼女の思い、心が陽気になり、マイナスだったエネルギーがプラスに転じ、そのエネルギーにお子さんが共鳴した結果ではないかと思います。

よく「過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えることができる」と言います。

まさしく、自分が変わることによって、周りの環境や人とのコミュニケーションがよりよく転じていく例ではないでしょうか。
よく、人間は自分の能力の10%も使っていないと言います。つまり、90%以上は潜在意識下に埋もれているのです。問題解決のカギとなるもの、幸福になるカギは全て自分の中にあるのです。

その宝箱を是非開けてみてください。
素晴らしい世界が待っています。

合掌
追伸:このクライアントさんからの詳しい話を聞きたい方は、ご連絡ください。
本人から直接体験談を聞くことも可能です。
また、催眠療法に対して興味のある方は何なりとご相談ください。

※催眠療法(ヒプノセラピー)はドイツでは精神科領域において保険適応され、とても効果的な医療として認知されています。将来的に日本でも心の病で暗闇の中にいる方々に光を差し伸べていく医療として、積極的に取り入れていってほしいものです。